FWだからマーキュリアル、センターフォワードだからプレデターと決める必要はありません。裏への抜け出しや細かな切り返しを重視するならマーキュリアル、キック面やボールを収める感触を重視するならプレデターが比較候補になります。
ただし、シリーズの特徴は選び始めるための目安です。最終的には、本人の足へのフィット、使用グラウンド、プレー中の動きやすさ、予算に合う商品を選ぶことが重要です。
この記事では、FWがマーキュリアルとプレデターを比較するときの考え方を、プレースタイル、フィット、形状、グレード、ソール、試着方法の順に解説します。
結論|FWはポジション名ではなく得意なプレーで選ぶ

マーキュリアルとプレデターのどちらがFWにおすすめかは、ポジション名だけでは決められません。
両方を試着できる場合は、シリーズのイメージよりも、加速、急停止、切り返し、ボールタッチを行ったときの違いを優先してください。
ポジション全体から候補を整理したい場合は、ポジション別のスパイクの選び方も参考にしてください。
マーキュリアルとプレデターの違いを比較

マーキュリアルとプレデターは、一般的に異なる方向性を持つシリーズとして比較されます。
マーキュリアルは素早い動きや方向転換を意識した商品を探すときの候補になり、プレデターはキック面やボールタッチの感触を意識した商品を探すときの候補になります。
ただし、実際の商品仕様は、世代、グレード、形状、ジュニア用または大人用、ソールによって異なります。シリーズ名だけで重量、足幅、フィット、耐久性を判断しないでください。
マーキュリアルは抜け出しや素早い方向転換を重視する人の候補
裏への抜け出し、縦への突破、相手をかわした後の再加速が多いFWは、マーキュリアルを比較候補にできます。
ただし、軽そうに見えることや、スピードを意識したシリーズであることだけで選ばないでください。
FWが加速するときには、靴の中で足が前へ動かないこと、かかとが上下へ大きく浮かないこと、踏み込んだときに前足部が強く圧迫されないことが重要です。
マーキュリアルにはヴェイパーとスーパーフライなどの形状がありますが、履き口の有無を性能の上下として扱わないことが大切です。現行モデルと旧モデルでも設計が変わるため、購入候補の商品単位で確認してください。
プレデターはキック面やボールを収める感触を重視する人の候補
相手を背負ってボールを受ける、足元へ入ったボールを収める、インサイドやインステップでの足当たりを重視するFWは、プレデターを比較候補にできます。
商品によっては、アッパー表面の凹凸やグリップを意識した加工が設けられています。ただし、加工が強いほどシュートやトラップがよくなるとは限りません。
中学生がグレードを比較する場合は、中学生向けプレデターの選び方も確認してください。
FWのプレースタイル別に向いている候補を整理
同じFWでも、試合で求められる役割は異なります。センターフォワード、ウイング、セカンドトップという名称だけでなく、実際に多く行う動作から候補を絞りましょう。
裏への抜け出しと切り返しが多いFW
相手の背後へ走る回数が多く、短い距離で加速と減速を繰り返すFWは、マーキュリアルから試す方法があります。
確認したいのは、見た目の軽さではなく、動作中に足とスパイクが一緒に動くかどうかです。
マーキュリアルに強い圧迫やかかと浮きがある場合は、プレデターや他シリーズも比較してください。
ポストプレーやボールキープが多いFW
相手を背負ってボールを受け、味方の上がりを待つことが多いFWは、プレデターのアッパーや甲周りの感触を比較する価値があります。
一方、プレデターであればボールキープが安定するとは限りません。ボールを受けるときの技術や体の使い方も必要です。
試着では、足へのフィットに加えて、店舗や施設で許可される範囲で次の感触を比べてください。
サイドから仕掛けるウイング型FW
縦への突破、カットイン、減速からの再加速が多いウイング型FWは、マーキュリアルが比較候補になりやすい傾向があります。
ただし、ウイングだから必ずマーキュリアルを選ぶ必要はありません。プレデターのほうが前足部や甲に合い、横ずれが少ない場合もあります。
直線的なスプリントだけでなく、内側へ切り返す動作や急停止を行い、足が靴の中で動かないか確認してください。
ワンタッチシュートやミドルシュートが多いFW
ゴール前で素早く足を振る、ワンタッチで合わせる、ペナルティーエリア外からキックすることが多いFWは、両シリーズのアッパーと甲周りを比較してください。
プレデターの表面加工やシュータンだけでシュートの強さや精度は決まりません。マーキュリアルでも本人が蹴りやすいと感じる場合があります。
可能であれば、同じボールを使い、インサイド、インステップ、アウトサイドで軽く触れたときの違いを確認しましょう。
マーキュリアルとプレデター以外も含めたい場合は、ポジション別おすすめスパイクランキングも参考にしてください。
マーキュリアルとプレデターを8項目で比較

どちらを選ぶか迷った場合は、次の8項目を同じ条件で比較してください。
フィットと足幅はシリーズ名だけで判断しない
マーキュリアルは細い、プレデターは幅広というイメージだけで判断しないでください。
実際のフィットは、正式商品名、世代、グレード、ジュニア用または大人用、サイズによって異なります。
前足部や甲がきつい場合に、サイズだけを上げると、つま先の余り、前ずれ、かかと浮きが発生する場合があります。
軽さより動作時のずれにくさを確認する
FWのスパイク選びでは軽さが注目されますが、軽い商品ほど速く走れるとは限りません。
重量を比較する場合は、同じサイズ、同じ世代、近いグレード、同じソール区分の数値を使用する必要があります。異なる条件の重量を並べても正確な比較にはなりません。
実際の試着では、重量の数値だけでなく、次の項目を優先してください。
アッパーとボールタッチは本人の感覚で比べる
アッパーの素材や表面加工は、シリーズやグレードによって異なります。
薄いアッパーが全員に扱いやすいわけではなく、凹凸やグリップ加工が強いほどボールコントロールがよくなるわけでもありません。
同じ条件で比較できる場合は、次の動作を試してください。
評価は本人の感覚として記録し、すべての選手に同じ結果が出るとは考えないことが大切です。
履き口とシュータン形状を確認する

マーキュリアルではヴェイパーとスーパーフライ、プレデターでは通常形状と折り返しシュータン付きなど、複数の形状が比較対象になります。
グレードは同じ価格帯と用途で比較する

マーキュリアルとプレデターを比較するときは、極端に価格帯や用途が異なる商品を並べないことが重要です。
マーキュリアルにはClub、Academy、Pro、Eliteなどがあり、プレデターにはCLUB、LEAGUE、PRO、ELITEなどがあります。ただし、ブランドが異なるため、名称だけで完全に対応させることはできません。
中学生がマーキュリアルのグレードを比較する場合は、中学生向けマーキュリアルの選び方も参考になります。
部活や週数回の練習では買い替え周期も確認する
練習回数が多い選手は、本体価格だけでなく、摩耗や成長による買い替えも考える必要があります。
耐久性はグレード名だけでは決まりません。次の条件によって変わります。
高価格グレードは試着で違いを確認してから選ぶ
ProやEliteなどの高価格帯の商品を選ぶ理由は、名称や価格ではなく、本人が明確な違いを確認できることです。
使用グラウンドに合うソールを最優先する

マーキュリアルとプレデターのどちらを選ぶ場合も、シリーズやグレードより先に使用グラウンドを確認してください。
ソール表記を整理したい場合は、AG・HG・FG・TFの違いやグラウンド別のスパイクの選び方も確認してください。
土グラウンドではHGなどの対応表記を確認する
学校や部活で土グラウンドを使用する場合は、購入候補の商品に土またはハードグラウンドへの対応が記載されているか確認してください。
土は、乾燥状態、砂の量、硬さによって足裏の感触やスタッドの摩耗が変わります。
マーキュリアルまたはプレデターというシリーズ名だけで、土に適しているとは判断できません。正式商品名とソールを確認しましょう。
土向けの商品を広く比較したい場合は、土グラウンドにおすすめのスパイクも参考にしてください。
人工芝では芝の種類と施設ルールも確認する
人工芝で使用する場合は、商品ページの対応表記に加えて、施設の状態とルールも確認してください。
人工芝向けの商品をシリーズ横断で比較したい場合は、人工芝におすすめのスパイクを確認してください。
天然芝用を土や人工芝へ無条件に流用しない
高価格グレードや有名選手の着用モデルであっても、使用するグラウンドに対応していなければ適切な選択とはいえません。
人工芝用と天然芝用の違いを確認したい場合は、AGとFGの違いも参考になります。
試着ではFWの動きを再現して比較する

静止した状態で足に合っていても、加速や急停止を行うと前ずれ、横ずれ、かかと浮きが発生する場合があります。
店舗で許可される範囲で、FWに多い動きを再現してください。
両足で前ずれ・横ずれ・かかと浮きを確認する
左右の足は同じ長さや形とは限りません。必ず両足を測り、実際に使用するサッカーソックスで試着してください。
片足だけで問題がなくても、反対の足で前足部の圧迫やかかと浮きが出る場合があります。
かかとの痛みや靴ずれが気になる場合は、スパイクでかかとが痛い原因と対策も確認してください。
同じサイズ表記でも両シリーズを履き比べる
マーキュリアルとプレデターで同じセンチ表記を選んでも、履き心地が同じになるとは限りません。
さらに、同じシリーズでも世代、グレード、ジュニア用または大人用によってフィットが変わる場合があります。
FWが選ぶときに避けたい失敗例

マーキュリアルとプレデターを比較するときは、次のような決め方を避けましょう。
着用選手だけでシリーズを決める
好きなFWと同じシリーズを履きたいという希望は、スパイク選びの大切な要素です。
ただし、プロ選手と一般選手では、足型、サイズ、使用グラウンド、試合での役割が異なります。
本人の希望を尊重しながら、足へのフィットと対応グラウンドを優先してください。
マーキュリアルは速い、プレデターはシュート向けと決めつける
シリーズの設計方向は比較のきっかけになりますが、スパイクだけで走力、技術、判断、フォームの課題が解決するわけではありません。
マーキュリアルでも足に合わなければ加速や切り返しを行いにくくなり、プレデターでも強い圧迫があればキック動作に集中しにくくなります。
シリーズのイメージより、本人が無理なく動けることを優先してください。
異なるグレードやソールの口コミを比べる
口コミを参考にするときは、レビュー対象と購入候補が同じ条件か確認してください。
「軽かった」「幅が狭かった」「シュートしやすかった」という感想だけでは、購入候補と同じ条件か判断できません。
通販で購入する前のチェック項目

通販では、似たカラーの商品、旧モデル、異なるグレード、異なる形状、異なるソールを取り違えないように注意が必要です。
商品が届いたら、屋外で使用する前に、正式商品名、世代、グレード、形状、対象、サイズ、ソール、対応グラウンド、品番を再確認してください。
どちらも合わない場合は他シリーズも比較する
マーキュリアルとプレデターのどちらも足に合わない場合は、二者択一にこだわる必要はありません。
FW向けとして紹介される人気シリーズであっても、本人の足型や使用グラウンドに合わなければ適切な選択ではありません。
足型、グラウンド、予算から選び直したい場合は、サッカースパイクのおすすめ比較を確認してください。
練習用、試合用、フィット重視などの用途から探したい場合は、用途別おすすめスパイクランキングも参考になります。
まとめ|FWの得意な動きと足に合う一足を選ぼう
FWがマーキュリアルとプレデターを比較するときは、シリーズの人気や着用選手だけで判断しないことが重要です。
- 裏への抜け出しや切り返しを重視するならマーキュリアルを比較候補にする
- キック面やボールを収める感触を重視するならプレデターを比較候補にする
- マーキュリアルを履けば足が速くなるとは考えない
- プレデターを履けばシュート力や決定力が上がるとは考えない
- ウイング、センターフォワードなどの名称だけで決めない
- ヴェイパーとスーパーフライを区別する
- 通常形状と折り返しシュータンを区別する
- 履き口やシュータンを性能の上下として扱わない
- 現行モデルと旧モデルを区別する
- ブランド間のグレードを機械的に完全対応させない
- 同じ用途、価格帯、サイズ、ソールの商品を比較する
- 軽さだけでFW向けを判断しない
- マーキュリアルは細足、プレデターは幅広と一律に判断しない
- 左右両足の足長を測る
- 実際に使うサッカーソックスで試着する
- つま先、前足部、甲、かかとを確認する
- 加速、急停止、切り返しで前ずれと横ずれを確認する
- 使用グラウンドに対応するソールを選ぶ
- FGを土や人工芝へ無条件に流用しない
- AGやMGならすべての人工芝に適すると考えない
- 耐久性は路面、使用頻度、手入れを含めて判断する
- 通販では商品名、世代、グレード、形状、ソール、品番を確認する
- 返品とサイズ交換の条件を確認する
FW向けとして有名なシリーズを選ぶこと自体を目的にせず、本人の得意な動き、足へのフィット、使用グラウンド、予算に合う商品を選んでください。
購入候補が決まったら、正式商品名、世代、グレード、形状、ジュニア用または大人用、サイズ、ソール、対応グラウンド、品番を確認しましょう。
FAQ
QFWにはマーキュリアルとプレデターのどちらがおすすめですか?
Qウイングならマーキュリアルを選ぶべきですか?
Qセンターフォワードならプレデターが合いますか?
Qマーキュリアルのほうがプレデターより軽いですか?
Qマーキュリアルは細足、プレデターは幅広向けですか?
Q練習用と試合用でマーキュリアルとプレデターを使い分けるべきですか?